エミレーツ航空(UAE/EK)は、ボーイング777-300ER型機の新仕様機による運航を8都市に拡大する。ドバイ-リスボン、ダブリン、香港、モルディブ、コルカタ、コロンボ、ヨハネスブルク、ケープタウンの8都市で、順次投入する。改修プログラムは3週間ごとに1機が投入されるペースで進んでおり、同社では今年9月までに改修済みの777とエアバスA380型機を合わせて44都市で週約190往復(出発便ベースで379便)の運航に拡大する見通し。

エミレーツ航空の777-300ER新仕様機の新ビジネスクラス(同社提供)
新仕様機は、リスボン線には6月1日からEK191/192便とEK193/194便、ダブリン線は6月25日からEK161/162便に投入。香港線には7月15日からEK382/383便に導入し、中国本土に続く2都市目となる。モルディブ線は6月1日からEK658/659便に投入し、7月15日からはEK656/657便とEK660/661便にも拡大する。
コルカタ線は8月10日から週4往復(水金土日)のEK572/573便、コロンボ線には同日から毎日運航のEK650/651便に導入。コロンボ線は新型機A350-900がすでに投入済みで、777と合わせて展開する。南アフリカでは、ヨハネスブルク線のEK765/766便に9月1日から、EK761/762便には同月25日から投入。ケープタウン線は9月20日からEK770/771便に導入する。
このほか、ロンドン・スタンステッド線は6月1日から2往復目となるEK067/068便にも改修機材を投入し、1日2往復体制にする。
777の新仕様機は4クラス構成で、プレミアムエコノミー(プレエコ)を新設し、ビジネスクラスは従来の2-3-2席から1-2-1席に変更。スタッガード配列を採用することで、全席が通路に直接アクセス可能となった。プレエコは24席、エコノミーは260席を設置。ビジネスクラスの個人用モニターは23インチで、全席にパーソナル・ミニバーを備える。
エミレーツは、改修対象を当初の191機から220機以上に拡大しており、総投資額は50億ドル(約7500億円)に達する。
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