新千歳など道内7空港を運営する北海道エアポート(HAP)と、首都高速道路(東京・霞が関)、傘下の首都高技術(東京・虎ノ門)の3社は3月26日、滑走路と高速道路の維持管理で相互協力する基本協定を25日付で締結したと発表した。滑走路の維持管理に首都高技術の管理システム「インフラパトロールシステム」を活用し、HAPは首都高に積雪時などの寒冷地対策の技術を協力する。

道内7空港の滑走路管理に首都高システムを導入するHAP(3社の資料から)
首都高技術の「インフラパトロール」は、巡回車両に180度カメラを設置し、撮影したフルハイビジョン画像から損傷を自動検出するシステム。映像データごとのフレームに時刻や位置情報などをひも付けることで、フレームごとの解析が可能となる。また点検時のデータをクラウドサーバーで共有することで、遠隔地でも状況を確認できる仕組み。
HAPは管理する空港の滑走路点検で、インフラパトロールシステムを導入する。実証実験で有効性が期待できたことから、2025年度に本格導入を決めたという。対象はHAPが管理する新千歳、稚内、釧路、函館、旭川、帯広、女満別の7空港。
一方、HAPは首都高に対し、寒冷地域空港の運航管理で得た技術・知見で協力する。
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InfraPatrol/インフラパトロール(首都高技術)
北海道エアポート
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首都高技術
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