ボーイングは現地時間3月25日(日本時間26日)、日本航空(JAL/JL、9201)が737-8(737 MAX 8)の追加分となる17機を確定発注したと発表した。19日にJALが追加導入を発表した分の契約が決まった。初回発注の21機と合わせて計38機となり、国内線を中心に運航している737-800の更新機材として2026年度以降に導入する。

JALの737-8(イメージ、ボーイング提供)

JALが17機追加導入する737-8=25年3月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALは737 MAXを導入すると2023年3月23日に発表。2007年3月1日に就航した737-800(国内線2クラス165席、国際線2クラス144席)の後継機で、2024年12月31日時点では56機運航しており、このうち購入機が47機、リース機が9機となる。JALグループの機材ではもっとも機数が多く、8割以上を国内線で運航している。
最初に発注した21機は、737-800の初期導入機の置き換えに充てる。JALは737-8の登録記号を、国土交通省航空局(JCAB)に49機分予約済み。登録記号は自動車のナンバープレートにあたる機体固有の番号で、49機は運航中の737-800とほぼ同数にあたる。
国内の航空会社で737 MAXを導入するのはANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)、スカイマーク(SKY/BC、9204)に続き3社目で、JALがボーイングの新機材を発注するのは18年ぶりだった。
また、JALは中型機767-300ERの国内線仕様機の後継機として、エアバスA321neoを導入すると2024年3月21日に発表し、7月23日に11機を正式発注した。A321neoはJAL初導入で、2028年から受領する見通しで、羽田発着路線を中心に投入を計画している。人口減少など国内線全体の市場規模が縮小する中、機材を小型化することで路線網の維持を図る。
737-8は、737 MAXの基準となる標準型で、メーカー標準座席数は1クラス189席。2016年1月29日に初飛行した。もっとも胴体が短い機体が737-700の後継機737-7(同172席)で、737-900/-900ERの後継となる737-9(737 MAX 9、同220席)、胴体長がもっとも長い「最大の737 MAX」となる737-10(737 MAX 10)もそろえる。エンジンはいずれもCFMインターナショナルの新型エンジン「LEAP-1B」を採用している。
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