関西3空港を運営する関西エアポート(KAP)は3月25日、伊丹空港を午後9時以降に離着陸する遅延便に対し、4月1日から「夜間騒音抑制料」を新たに徴収すると発表した。対象は出発便と到着便の両方で、通常の着陸料の2倍にあたる金額を徴収し、空港周辺地域の生活環境改善に充てる。

遅延便から夜間騒音抑制料を徴収する伊丹空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
伊丹の運用時間は午前7時から午後9時までの14時間。これまでは航空会社に責任のない、やむを得ない理由の遅延便に限り、運用時間を臨時で延長していた。今後は時間を超過した離着陸便すべてに騒音抑制料を課し、地域への配慮を強化する。
遅延便の発生状況は4月1日以降、発生の翌営業日にKAPのウェブサイトに公開する。
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遅延便発生状況の公開(25年4月1日以降、発生の翌営業日に更新予定)
大阪国際空港における夜間騒音抑制に関する細則(PDF)
大阪国際空港
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