ボーイングはこのほど、マレーシア航空(MAS/MH)を傘下に持つマレーシア・アビエーション・グループ(MAG)から737 MAXを最大60機受注したと発表した。このうち確定受注は30機で、残り30機はオプションとなる。今回発注分は2030年までに引き渡す見通し。

マレーシア航空の737 MAX(イメージ、ボーイング提供)
今回の確定受注は1月に予約されたもので、ボーイングの受注リストのは「匿名顧客」として記載していた。内訳は標準型の737-8(737 MAX 8)が18機、開発中の超長胴型737-10(737 MAX 10)が12機。マレーシア航空は2027年までに25機の737-8を航空機リース会社エアリース・コーポレーション(ALC)からリース導入する計画で、今回の発注分と合わせ、2030年までに737 MAXを55機導入する見通し。現在42機保有する737-800と順次置き換えていく。
マレーシア航空の737-8は2クラス174席で、ビジネス12席、エコノミー162席。初号機(登録記号9M-MVA)を2023年11月に受領しており、現在までに11機を導入済み。残り14機は2027年までの導入を計画する。
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