エアライン, ボーイング, 機体 — 2025年3月24日 20:35 JST

エールフランス、新個室ファースト「ラ・プルミエール」777の窓5つ分、羽田も

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 エールフランス航空(AFR/AF)は、最上位の個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」の新客室仕様を発表した。ホテルのスイートルームにあるベッドとソファでくつろぐような空間を用意し、今春からボーイング777-300ER型機に順次導入していく。

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

 ラ・プルミエールは最前方の4席で、搭乗から降機まで専用ルートで案内する。新シートは、アームチェアとフルフラットベッドにもなる2メートルの長いす(シェーズ・ロング)の2種類を用意。長いすはアームチェアの対面にあり、足を伸ばしてくつろいだり、ベッドとして使用できる。

 各席は天井から床まである厚手のカーテンで仕切られ、居住性とプライバシーを確保した。1席が窓5枚分を占める長さで、広さは1席あたり約3.5平方メートルと現行よりも25%広くなり、中央2列はカップル利用にも対応している。

 インテリアには本革やウールなど、フランス製素材を使用。デザインはDesign InvestmentとSGK Brand Imagesが担当し、製造はSTELIA Aerospaceが手掛ける。スマートフォンやタブレット用ホルダー、Type-AとType-Cの充電用USB端子、ワイヤレス充電、110V/220V電源コンセントを備え、前後2台の32インチ4KスクリーンやBluetooth対応機器、ノイズキャンセリングヘッドフォンも完備し、Wi-Fiは無料で将来的には高速接続への移行も予定している。

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

 エールフランス-KLMグループのベンジャミン・スミスCEO(最高経営責任者)は「エールフランスを最高レベルの航空会社に位置づけるという目標に向け、価値ある旅行体験の開発に投資している」と述べた。開発には3年かけたという。

 改修初号機は「シャンパーニュの街」として称えられた場所に因んだ愛称「エペルネ」が命名された。パリ(CDG)発ニューヨーク(JFK)行きから投入し、今後はロサンゼルス、シンガポール、羽田の各線にも順次展開していく。

 また、フランスのファッションブランドJacquemus(ジャックムス)と提携し、ラ・プルミエールの乗客専用となる新しいパジャマ「Le Pyjama」を提供。ネイビーブルーのコットン製で、同社の象徴「ヒッポカンポス(翼を持つ海馬)」をあしらい、パリ発のラグジュアリー体験を機内でも演出する。

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

エールフランスの新個室ファーストクラス「ラ・プルミエール」(同社提供)

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