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エミレーツ航空（UAE）は、ドバイ国際空港に同社が保有する世界最大規模の塗装ハンガーで行った、ボーイング777型機の再塗装作業の様子を動画で公開した。
外部塗装の剥離作業が進むエミレーツの777（ユーチューブの同社動画から）
UAEは、2013年に保有機全体の約10％を占める21機の航空機の外部塗装を全面的に剥離し、再塗装作業を完了。作業には合計6550時間、273日間が費やされ、昼夜を問わず塗装の剥離と再塗装作業が続けられた。公開された動画では、一連の作業の様子をさまざまな角度からとらえ、早送りで紹介している。
10年8月に稼働した同社の塗装ハンガーは、航空会社のものとしては世界最大規模で、サッカー競技場の2倍以上の広さを誇る。同設備で施される塗装の品質は、機体メーカーの基準を上回る設計になっているという。
塗装ハンガーは、年中無休24時間体制で稼働。熟練した専門スタッフを配し、つやのある輝く外装に欠かせない温度や湿度、空気の流れなどを調節する完全制御環境を整えた最新技術とシステムを活用している。昨年はこの再塗装作業のほか、6万件以上の航空機の外装や内装、キャビンアイテムの塗装の補修作業も手がけた。
777の塗装剥離と再塗装作業には、1機あたり26人から30人の作業班を動員し、12日から13日間で作業を終えている。
UAEでは、外部塗装をきれいに保つことで機体の空気抵抗を改善し、燃料消費量を削減している。
再塗装作業が進むエミレーツの777（ユーチューブの同社動画から）
再塗装作業が進むエミレーツの777（ユーチューブの同社動画から）
再塗装作業を終えたエミレーツの777（ユーチューブの同社動画から）