空港 — 2025年3月17日 14:35 JST

中部空港、代替滑走路5月着工 整備工事は4/1から

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 中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社(CJIAC)は3月17日、代替滑走路の整備工事を4月1日に現地着工すると発表した。第2滑走路の導入につながるもので、滑走路本体部の工事は5月に始める見通し。2027年度中の供用開始を目指す。

中部空港の代替滑走路整備の施工区域(中部国際空港会社の資料から)

 整備する代替滑走路は、長さ3290メートル、幅45メートルで、滑走路と航空灯火などを整備。現在の滑走路を大規模補修する場合の継続的な空港運用のほか、完全24時間運用を目的とする。

 現在の滑走路は3500メートル×60メートル(RWY18/36)が1本で、大規模補修を実施する際にも完全24時間運用を維持するため、現在の滑走路とスポット(駐機場)の間にある誘導路を代替滑走路に転用する整備を進める。

 工事は代替滑走路の整備区域のほか、周辺の排水設備や幹線ダクト設備、舗装の改良などが実施範囲となる。また、航空受配電所の増改築や航空灯火などの工事も進める。工事期間は約2年を見込み、発着が少ない夜間を中心に進めていく。

 4月1日からの「現地着工」では、測量工や現地調査、車両待機場・資機材置場の整備、仮設配管配線工事などを始める。工事予定や進捗(しんちょく)はウェブサイトで公開する。

 国土交通省航空局(JCAB)は中部空港の代替滑走路事業について、施設変更を2月17日で許可した。供用開始の予定期日は2027年度末の2028年3月31日で、空港会社は供用開始の目標を2027年度中としているものの、早期の実現を目指すという。

代替滑走路を整備する中部空港(国交省の資料から)

中部空港の代替滑走路整備の4-9月期工事箇所(中部国際空港会社の資料から)

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中部国際空港代替滑走路プロジェクト
中部国際空港 セントレア

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