エアライン, 官公庁 — 2025年3月14日 23:32 JST

鹿児島大・JAC・JAL、初の地域密着型パイロット26年誕生へ 25年度以降も育成継続

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 鹿児島大学と日本航空(JAL/JL、9201)グループで鹿児島空港を拠点とする日本エアコミューター(JAC/JC)、JALの3者は、2020年に締結した連携協力協定に基づく地域密着型パイロット人財創出プログラムについて、2025年度から5カ年の第II期として継続することを決定し、共同宣言書へ署名した。

第II期の継続が決まり共同宣言書へ署名が行われた鹿児島大とJAC、JALによる地域密着型パイロット人財創出プログラム(3者のリリースから)

 第I期の2020-2024年度では、39人が実践型インターンシップ「SKYCAMP」に参加し、4年間で7人がパイロット候補生として選抜された。このうち、1期生の2人が約3年間の基礎課程を経て必要なライセンスを取得し、2月にJACのパイロット訓練生として入社。地上業務研修を経て、約1年間の副操縦士昇格訓練を受け、2026年春ごろには副操縦士として乗務を開始できる見通し。

 2025年度からの第II期では、これまでの取り組みを継続しながら、パイロット候補生の訓練先を変更。従来は熊本県の崇城大学を利用していたが、5期生からはJALグループの自社養成施設(豪州アデレード)に移し、ライセンス取得を目指す。

第II期の継続が決まり共同宣言書へ署名が行われた鹿児島大とJAC、JALによる地域密着型パイロット人財創出プログラム(3者のリリースから)

 このプログラムは、地域に根差した人材育成を目的に2020年に始まった。JACの拠点である鹿児島を中心に、西日本の地域航空を支えるパイロットの育成を目指しており、鹿児島大学の学生を対象に選抜。航空会社の操縦ノウハウを活かした飛行体験「SKYCAMP」を通じて、パイロットの裾野拡大にも取り組んできた。今回の第II期として継続するにあたり、3月9日に共同宣言書へ署名した。

関連リンク
国立鹿児島大学
日本エアコミューター
日本航空

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