エアライン — 2025年1月28日 18:30 JST

スカイマーク、福岡-下地島の運航期間拡大 運賃引き上げ「自助努力では限界」=夏ダイヤ

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 スカイマーク(SKY/BC、9204)は1月30日に、夏ダイヤ(3月30日から10月25日)の航空券の販売を開始する。夏ダイヤでは季節運航の福岡-下地島線の運航期間を約3カ月半に拡大するほか、神戸-鹿児島線を増便する。一方、普通運賃を最大1万7400円値上げするほか、割引運賃の取消手数料も引き上げる。

—記事の概要—
運賃引き上げ
発売日に「仮想待合室」

運賃引き上げ

夏ダイヤで運賃を引き上げるスカイマーク=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 運賃の値上げは、夏ダイヤ期初の3月30日搭乗分から適用する。断続的な円安と大幅な燃料費の高騰など、コスト上昇によるもので、福岡-下地島と那覇-下地島の2路線を除く22路線で引き上げる。大人普通運賃の値上げ幅は路線により異なり、ゴールデンウイークや夏休み、連休などの「繁忙期」は700円から9900円、それ以外の「通常期」は700円から1万7400円となる。神戸-下地島線は通常期のみ引き上げる。

 スカイマークによると、同社の普通運賃は現在、全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)の大手2社と比べると65-70%程度の価格帯だという。夏ダイヤからは全体的に引き上げ、大手2社比80%の価格に改定。スカイマークは運賃引き上げについて「全社でコスト削減したが自助努力では限界がある」と説明し、理解を求めている。

 取消手数料の変更は、搭乗日3日前まで予約できる割引運賃「いま得」と、前日まで予約できる「たす得」が対象。いま得は現在の5000円を6000円に、たす得は2500円を4000円に、それぞれ引き上げる。

発売日に「仮想待合室」

 前年(24年)夏ダイヤは7月1日から8月31日までの2カ月間運航した福岡-下地島線は期間を拡大し、今年は6月20日から9月30日まで1日1往復運航する。福岡空港の第2滑走路運用開始に伴う発着枠の拡大によるもので、下地島線の運航期間外は茨城線を増便し、1日2往復運航する。茨城-福岡線は2015年8月以来の1日2往復化となる。

 このほか、神戸-鹿児島線も増便。現在は1日2往復で、増便後は同3往復となる。同路線の3往復化は2020年3月以来5年ぶり。

 夏ダイヤの航空券は、1月30日午前7時に発売する。発売日は同社ウェブサイトへのアクセス過多が想定されることから、接続不具合の防止を目的とした「仮想待合室」を導入する。アクセス集中時に待ち時間の目安を表示し、順番が来たらメールで通知する。導入は同日午前6時55分からで、混雑解消後は通常アクセスに戻る。

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