日本航空(JAL/JL、9201)は1月28日、長距離国際線機材のエアバスA350-1000型機を羽田-シンガポール線に2月12日から期間投入すると発表した。機材繰りによるもので、現行の冬ダイヤ最終日の3月29日まで毎日運航する。JALが同型機をアジア路線に投入するのは初めて。
A350-1000の座席数は4クラス239席で、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)。ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。
運航スケジュールは、シンガポール行きJL37便が羽田を午前11時25分に出発し、午後5時30分着。羽田行きJL36便は午後9時50分にシンガポールを出発し、翌日午前5時45分に到着する。同路線は通常、ボーイング777-300ER(4クラス244席:ファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー147席)で運航している。
JALのA350-1000は新たな国際線フラッグシップで、現在は3路線に投入済み。2024年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線、4月17日からはダラス・フォートワース線にも就航。3路線目のロンドン線(JL43/44便)には、10月24日から隔日で投入し、今年1月2日からは週7往復(1日1往復)のデイリー運航に拡大した。
5月1日からは羽田-パリ線に、2025年度夏ダイヤ期間中(3月30日から10月25日)にはロサンゼルス線への投入も計画している。
JALは2004年に就航したボーイング777-300ERの後継機として、A350-1000を同数の13機発注済み。今年度は8機体制を計画しており、現在は8号機まで受領済みで7機そろった。本来受領を予定していた7号機(JA07WJ)は、エアバスの組立スケジュールに変更が生じたため、8号機が先に引き渡されており、JALのA350で納入順が入れ替わったのは初めて。2025年度は11機体制を計画している。
運航スケジュール
JL37 羽田(11:25)→シンガポール(17:30)運航日:2/12-3/29の毎日
JL36 シンガポール(21:50)→羽田(翌日05:45)運航日:2/12-3/29の毎日
関連リンク
JAL国際線 AIRBUS A350-1000
日本航空
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