エアバスは1月15日、警察庁に最新中型双発ヘリ「H160」を2機納入したと発表した。日本の官公庁では初めてH160を運航することになる。
初号機は2024年12月に、2号機は今年1月に引き渡した。エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンによると、幅広い警察任務に対応できるという。警察庁はこれまでもエアバス製ヘリを多数導入している。
2024年2月に、エアバスの大型輸送機A300-600ST「ベルーガST(Beluga ST)」が2機のH160を仏マルセイユから神戸空港へ空輸。大阪府警(登録記号JA30PD)と神奈川県警(JA24KP)向けのH160とみられた。
H160は次世代の中型双発機として最新技術を投入し、洋上での人員輸送、救急医療、ビジネス・VIP輸送、公共サービスなどの用途に対応する。最新のヘリコプター用アビオニクス「ヘリオニクス」を装備しており、パイロットの機器操作をサポートし、自動化機能を備えた安全機能と、フライトエンベロープ保護が含まれる。EASA(欧州航空安全庁)の型式証明は2020年7月1日に、国土交通省航空局(JCAB)からは2021年5月17日に、それぞれ取得した。
関連リンク
警察庁
Airbus
Airbus Helicopters
・ヤマトA321P2Fや警察向けH160が新規登録 国交省航空機登録24年2月分(24年3月12日)
・神戸飛来「ベルーガ」3号機、ダナン経由で帰途に(24年2月22日)
・エアバスヘリ、ANHとH160サポート契約 世界初号機(22年3月7日)
・仏海軍、最新ヘリH160を2機追加導入 捜索救難救助用(21年5月21日)
・エアバスヘリ、国交省からH160の型式証明取得 ANHが導入(21年5月18日)
・エアバスヘリ、日本向けH160初号機の初飛行成功 ANHへ納入(21年1月15日)
・エアバスヘリH160、EASAから型式証明取得(20年7月8日)