エアバス, 機体, 需要, 需要実績 — 2025年1月10日 12:55 JST

エアバス、納入766機 6年連続ボーイング超えへ=24年実績

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 エアバスは現地時間1月9日、2024年(1-12月)の民間機引き渡し数が86社へ766機(前年比31機増)だったと発表した。純(ネット)受注数は826機(同1268機減)で、納入は4年連続で前年越えとなったものの、受注は4年ぶりに前年を割り込んだ。

24年の納入が4年連続で前年超えとなったエアバス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 競合のボーイングは年間実績を間もなく発表する見通し。11月末時点での納入は318機となっており、エアバスの納入は2019年から6年連続でボーイングを上回る見込み。

—記事の概要—
引き渡し
受注

引き渡し

 引き渡しの内訳は、A320ファミリーが602機(前年は571機)、A330ファミリーが32機(同32機)、A350 XWBファミリーが57機(同64機)、A220(旧ボンバルディアCシリーズ)が75機(同68機)で計766機。双通路(ワイドボディー)機のA350は前年を下回ったものの、単通路(ナローボディー)機のA320ファミリーが前年比31機増で好調だった。

 A350のうち長胴型のA350-1000は13機納入。このうち日本航空(JAL/JL、9201)は6機受領し、新たな国際線機材として長距離に投入している。このほかブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)とヴァージン アトランティック航空(VIR/VS)、仏エア・カライベス(FWI/TX)、エチオピア航空(ETH/ET)の各社で導入が進んだ。残りの44機は標準型のA350-900だった。

 A330はA330-900(A330neo)が30機、A330-200が2機だった。A320はA321neoが361機で最も多く、A320neoが232機、A319neoが9機。A220はA220-300が65機、A220-100が10機だった。

受注

 キャンセル分を差し引く前の総受注機数は878機(前年は2319機)。内訳を見ると、単通路機はA220ファミリーが17機(同142機)、A320neoファミリーが637機(同1835機)、双通路機はA330が82機(同42機)、A350が142機(同300機)となった。

 純受注826機を機種ごとに見ると、A220は9機のマイナス(前年は141機)、A320は615機(1675機)、A330は82機(3機のマイナス)、A350は138機(281機)で、A330は前年を大きく上回ったものの、残りは前年を割り込んだ。

 A350のうちA350-900は85機(前年は148機)、A350-1000は48機(118機)、開発が進むA350F貨物機は5機(15機)で、いずれも前年を下回った。A330はA330-900(A330neo)が78機で、前年の7機を大きく上回った。

 A320はA321neoが499機(前年1286機)で最も多く、A320neoが115機(402機)、A319neoが1機(1機)。A220はA220-300が9機のマイナス(134機)、A220-100がゼロ(7機)だった。

 2024年12月末時点の受注残は、8658機となった。

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