高松空港を運営する高松空港会社は、国際線旅客ターミナルビルの増改修プロジェクトを始める。今後拡大が見込まれる訪日客需要を背景としたもので、改修後は国際線3便の同時受入れが可能となる。増改修は3段階で進め、2027年春ごろのグランドオープンを目標とする。
同プロジェクトは、搭乗橋(PBB)増設、国際線エリアの増築、同エリア改修の3つを柱とする。PBB増設は250平方メートルを増築し、今年10月末ごろの供用を予定する。
国際線エリアは、チェックインカウンターや搭乗待合室、入国審査場と手荷物受取場の到着エリアを拡充し、出発ゲートを増設する。2026年8月ごろの供用を予定する増築部は3階建ての鉄骨造で、延床面積が約3300平方メートル。改修部は2027年3月ごろの供用を予定し、約2500平方メートルが改修対象となる。このほか、搭乗待合室内の商業エリアの拡大も予定する。
高松空港の国際線はソウル(仁川)と上海(浦東)、台北(桃園)、台中、香港の5路線で、韓国のエアソウル(ASV/RS)とジンエアー(JNA/LJ)、中国の春秋航空(CQH/9C)、台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)、スターラックス航空(星宇航空、SJX/JX)、香港エクスプレス航空(HKE/UO)の6社が乗り入れている。現在は同時に2便の受け入れができないが、同プロジェクトの完了により3便の受入れが可能となる。
同空港の今年度の国際線旅客は、史上最高となる46万人に達する見通し。
関連リンク
高松空港
・高松空港・小幡社長「旅客数だけがNo.1の指標じゃない」特集・三菱地所と空港民営化(2)(24年7月12日)
・高松空港、ランウェイウォーク8/4開催 開港35周年企画も(24年6月22日)
・FDA、高松-新千歳チャーター個人販売 開港35周年で8/29-9/2(24年6月16日)
・高松空港が民営化 LCC拠点化で四国瀬戸内No.1目指す(18年4月2日)
・高松空港の民営化、三菱地所連合が基本協定締結(17年8月14日)