新型コロナによるダメージから急回復する航空業界。世界の航空会社などが加盟するIATA(国際航空運送協会)は、今年は世界全体の航空収入が初めて1兆ドルを突破し、旅客数も52億人と初の50億人台に達して年間フライトは4000万回へ拡大すると予測しており、新型コロナ後の「通常の成長パターン」へ戻りつつあると2025年を位置づけている(関連記事)。
一方、輸送力を増強したい航空会社に対し、機体の引き渡しはボーイングの品質問題に加え、サプライチェーンの混乱が今年も影響を与え続けると予測されている。航空機を製造する上で、機体メーカーに加えてエンジンメーカーは不可欠な存在。GEエアロスペースジャパン社長で、北アジアパシフィック地区統括ゼネラルマネジャーの岡野克也氏に、今年の見通しを聞いた。
「非常に苦労している。エアフレーマー(機体メーカー)も、エンジンメーカーも苦労しており、GEも例外ではない」と、サプライチェーンの課題について岡野社長は語る。「コロナで
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