2014年度でブランド誕生50周年を迎えるジャルパックは、購買意欲の高いアクティブシニア層を中心に顧客獲得を目指す。50周年記念の特別企画として、海外ツアーでは米ケネディ宇宙センターの宇宙飛行士訓練施設などの貸切見学、国内では予約が難しいミシュラン星付きレストランを取り入れたコースなどを用意する。
ジャルパックは1964年9月に誕生。日本人の海外渡航が自由化された年で、国産初の海外パッケージ旅行となった。
65年4月10日に出発した第1弾の「欧州16日間コース」の価格は67万5000円で、当時の大卒初任給は約2万1000円。初年度となる65年度の実績は、2192人だった。
誕生から5年後の69年に利用した人の年齢比率は、29歳以下が39.2%、30-39歳が17.3%、40-49歳が13.9%、50-59歳が10.3%、60歳以上が13.1%、不明が6.2%で、29歳以下がもっとも多かった。
昨年利用した人の比率は、29歳以下が25%、30-39歳が19%、40-49歳が15%、50-59歳が18%、60歳以上が22%。近年シニア層の利用が高まっていることから、「アクティブシニア層を獲得したい」(ジャルパックの二宮秀生社長)との考えを示した。
一方で、29歳以下をはじめ若年層は新婚旅行需要の割合が高い。同社によると、シニア層の獲得に加えて、新婚旅行をきっかけに利用してもらい、若年層にもリピーターとなってもらえる商品を企画していきたいという。
14年度の集客目標は、海外商品が前年度比1%減の24万3000人、国内商品は2%増の196万4000人。いずれも円安の影響により微減、微増にとどまる見通し。
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