日本航空(JAL/JL、9201)は12月18日、国際線旅客が航空券購入時に支払う燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)について、2025年2-3月発券分を引き上げると発表した。往復の場合、欧米は5万8000円、ハワイは3万7000円となる。原油価格は徐々に落ち着きを見せているものの、為替相場は再び円安基調となった。
対象は2月1日から3月31日発券分。日本発のひとり1区間片道あたりの燃油サーチャージは、ハワイを除く北米・欧州・中東・オセアニアは2万9000円、ハワイ・インドネシア・インド・スリランカは1万8500円に引き上げる。
燃油サーチャージを見直す基準となるシンガポールケロシンの市況価格は、10月から11月までの2カ月平均で1バレル88.60米ドル。同期間の為替平均は1米ドル151.57円で、円換算したシンガポールケロシンの市況価格は1万3429円だった。適用する条件表はZone G(1万2000円基準)からZone H(1万3000円基準)に1段階引き上げとなる。
前回の今年12月から2025年1月発券分の基準となった、8月から9月までの2カ月平均と比較すると、市況価格は1バレルあたり0.09ドル低下。為替平均は6.69円円安に振れ、円換算した市況価格は580円上昇した。
JALは2022年4月に燃油サーチャージを改定し、全体的に15%程度値上げした。
25年2-3月発券分の燃油サーチャージ(括弧内は24年12月-25年1月分)
北米・欧州・中東・オセアニア 29,000円(25,000円)
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ 18,500円(16,000円)
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク 15,500円(13,000円)
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク 9,500円(8,000円)
東アジア(除く韓国・モンゴル) 7,400円(6,200円)
韓国・極東ロシア 3,000円(2,500円)
関連リンク
国際線「燃油特別付加運賃」(JAL)
日本航空
・JAL、12-1月サーチャージ引き下げ 欧米往復5万円、ハワイ3.2万円に(24年10月16日)