エアライン — 2014年1月21日 16:13 JST

ANAの新CM、第2弾を前倒し放映へ 制作は電通

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 全日本空輸(ANA)が1月18日から放映を開始した新テレビコマーシャル(CM)に対し、外国人を差別的に扱っているとの苦情が寄せられたことを受け、同社は20日をもって同CMの放映を取り止めた。今後、第2弾として用意していたCMを前倒し放映する。

ANAの広告を振り返って見る通行人=1月21日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 放映を取り止めたCMは、3月30日から始まる羽田空港国際線の増便をアピールするもの。ANAの運航乗務員の制服を着た俳優の西島秀俊さんとお笑いタレントのバカリズムさんが登場する。

 西島さんが「日本人のイメージ変えちゃおうぜ」と言うと、鼻が高く金髪姿に変わったバカリズムさんが「もちろん」と応じる。ANAによると、同社のフェイスブックページや窓口に苦情が寄せられたという。

 問題となったCMと同じシリーズの広告が掲げられている東京・汐留のANA本社近くや東京モノレールの浜松町駅では、CMに関するニュースを話題にしながら広告を見る通行人の姿がみられた。

 ANAでは「増便を機に、日本人がもっと活躍することを望んだものだった」とCMの真意を説明した上で、差別の意図はなく、批判を真摯に受け止めるとした。また、社内各所で承認を経て放映に至ったという。同CMは21日から放映していないが、当初第2弾として予定していたものに差し替え、近日中に放映を再開する。

 CMを制作した電通(4324)は、個別案件については守秘義務があるためコメントしないとしたが、社内でのチェック体制について「一般論として、広告表現に問題ないかを確認している」と説明した。

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