神戸空港を管理する神戸市は11月25日、整備を進める国内・国際一体型のターミナル施設「神戸空港サブターミナル」を2025年4月18日から供用すると発表した。新ターミナルの名称も決定し、「神戸空港第2ターミナルビル」としてオープンする。またゴールデンウイーク期間には、ベトナムのベトジェットエア(VJC/VJ)によるチャーター便の運航も決まった。
—記事の概要—
・新ターミナルは階層移動少ない構造に
・GWにベトナムチャーター
新ターミナルは階層移動少ない構造に
新たにオープンする第2ターミナルは、2025年に開かれる大阪・関西万博を視野に、国際チャーター便の運用と国内線発着枠の拡大に向け整備を進め、既存ターミナルやポートライナーの神戸空港駅近くに設置。地上2階建てで、出発・到着ロビーと保安検査場、搭乗待合の旅客機能を1階に集約し、階層移動が少ない構造にする。航空機まではバスで移動する。
第2ターミナルのオープンに伴い、既存ターミナルの名称は「神戸空港第1ターミナルビル」に変更する。
神戸空港は2006年2月16日に開港。当初は神戸市が運営していたが、2018年4月1日に民営化し、現在は関西エアポート神戸が運営している。開港以来、定期便は国内線のみが乗り入れ、国際線は就航していない。2022年9月に開催された「関西3空港懇談会」で、神戸の国際線定期便就航が合意に至り、早ければ2030年前後から定期便が就航する。また、2025年に開催される大阪・関西万博では、関西空港の国際線を補完する形で国際チャーター便の乗り入れが認められた。
GWにベトナムチャーター
ベトジェットが運航する国際チャーター便は、訪日・出国ともに対象で、4月30日と5月4日に運航。神戸発はダナンへ、神戸着はホーチミンからの往復となり、5日間のツアーに活用する。
国際チャーター便の就航計画は、大韓航空(KAL/KE)に続くもの。ソウル(仁川)から毎日運航する。同社はチャーター便の運航後、2030年前後からは定期便の就航も計画する。
・神戸空港、国際チャーター25年春就航へ 大韓航空ソウルから(24年9月25日)
・神戸空港、新ターミナルを駅近くに デッキ接続も視野、計画変更でパブコメ募集(24年1月15日)
・神戸空港の国際線、山谷社長「関空が成長軌道に戻らないと難しい」(23年6月14日)
・神戸空港、国際線対応の新ターミナル25年開業 旅客動線は1階完結、大阪万博視野(23年5月11日)
・神戸空港、国際線定期便は関空容量超え前提 訪日回復が焦点(22年9月21日)
・関西3空港懇談会、8年ぶり開催 関経連・松本会長「伊丹の遅延便対策を」(18年12月25日)
・神戸空港が民営化 関空、伊丹と一体運営(18年4月1日)