関西国際空港と伊丹空港(大阪国際空港)、神戸空港を運営する関西エアポートグループの2024年10月利用実績(速報値)によると、関空の国際線と国内線を合わせた総旅客数は、前年同月比17%増の268万22人だった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前の2019年同月と比較すると6%増で、2カ月連続でコロナ前の実績を上回った。
国際線の旅客数は26%増(19年同月比6.7%増)の208万7001人で、2年9カ月連続で前年を上回った。このうち外国人旅客は25%増(26.6%増)の165万8088人で、速報値として2年8カ月連続の前年超え。9カ月連続でコロナ前を上回った。日本人旅客は31%増(33.2%減)の42万1377人で、3年6カ月連続で前年を上回った。また、通過旅客は18%減の7536人だった。
国内線の旅客数は5%減(5%増)の59万3021人で、2カ月連続で前年を下回った。
国際線と国内線の旅客と貨物便を合わせた総発着回数は16%増(2%増)の1万6958回で、3年7カ月連続で前年を上回った。国際線全体では25%増(2%増)の1万2961回で、3年5カ月連続で前年超え。このうち旅客便は30%増(1%減)の1万1217回で3年7カ月連続で前年を上回った。貨物便は前年同月比2%減の1599回で前年同月を割り込んだものの、2019年同月比では35%増で高水準となった。国内線は7%減(1%増)の3997回だった。
国際貨物量は7%増(4%増)の6万8597トンで2カ月ぶりに前年を上回った。国内貨物量は8%増の948トンだった。
伊丹空港の旅客数は4%増(19年同月比2%増)の139万8859人で、コロナ前を初めて上回った。発着回数は前年同月並み(3%増)の1万1589回で、貨物量は4%増の8088トンだった。
神戸空港の旅客数は6%増(19年同月比13%増)の33万741人。発着回数は5%減(5%増)の2922回だった。
・関空の総旅客数、初のコロナ前超え=9月実績(24年10月28日)
・関空の訪日客、過去最高945万人=24年度上期(24年10月26日)