日本航空(JAL/JL、9201)と日本グリーン電力開発(東京・千代田区)は、食用に適さない「規格外ココナッツ」を原料とした国産SAF(サフ、持続可能な航空燃料)の商用化を目指す。
規格外ココナッツは、全世界で年間7000万から1億トン生産されるココナッツの約30%を占める。日本グリーン電力開発は、インドネシアで規格外ココナッツを2018年から調達し、SAF製造に取り組んでおり、両社は覚書を11月20日に締結した。
今年3月には、ICAO(国際民間航空機関)の認証手続きを経て、規格外ココナッツがSAFの原料として正式登録され、2030年ごろまでに実用化が見込まれている。
JALは、2030年までに全燃料搭載量の10%をSAFに置き換える目標を掲げている。規格外ココナッツを活用したSAFは、調達先を多様化する取り組みの一環となる。
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日本航空
日本グリーン電力開発
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