国土交通省航空局(JCAB)が発表した、2023年度の航空事故や重大インシデントの発生状況をまとめた「航空輸送の安全にかかわる情報」によると、航空事故は3件、航空事故につながりかねない「重大インシデント」は1件、安全上のトラブルは795件だった。
—記事の概要—
・航空事故
・重大インシデント
・安全上のトラブル
・事業者別報告件数
・機種別報告件数
航空事故

海保機との衝突で焼け落ちたJALのA350-900 JA13XJ=24年1月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
3件発生した航空事故は、今年1月に羽田空港で、2月に愛知・蒲郡市付近の上空で、3月に成田空港南東の上空で、それぞれ1件ずつ発生した。
羽田空港の事故は1月2日の日没後に発生。日本航空(JAL/JL、9201)の札幌(新千歳)発羽田行きJL516便(エアバスA350-900型機、登録記号JA13XJ)が午後5時47分に羽田のC滑走路(RWY34R)へ着陸時に、新潟空港へ向かう海上保安庁機(MA722、ボンバルディアDHC-8-Q300、JA722A)と衝突し、両機とも炎上・大破した。JAL機の乗客367人(幼児8人含む)と乗員12人(パイロット3人、客室乗務員9人)の計379人のうち、17人が負傷。海保機は乗員6人のうち機長を除く5人が亡くなった。
蒲郡市付近上空の事故は、2月1日未明に発生。全日本空輸(ANA/NH)の