業績, 空港, 需要, 需要実績 — 2024年11月16日 09:06 JST

中部空港24年4-9月期、最終黒字2期連続 通期は上方修正

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 中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社(CJIAC)の2024年4-9月期(25年3月期第2四半期)連結決算は、純利益が32億900万円(前年同期は58万円)で、中間期として2期連続での黒字となった。通期の業績予想は売上高の増加を想定することから上方修正し、51億円の最終黒字を見込む。

—記事の概要—
4-9月期
通期予想

4-9月期

4-9月期決算が2期連続で最終黒字となった中部空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 4-9月期の売上高は256億4100万円(24年3月期比42.4%増)、営業利益が38億6700万円(2億8600万円)、経常損益が35億6500万円の黒字(4100万円の赤字)。営業費用は217億7000万円(22.8%増)となった。

 売上高の内訳は、着陸料などの空港事業が22.4%増の127億6000万円で、免税店など商業事業が80.1%増の114億1000万円、駐車場など交通アクセス施設事業が17.7%増の14億6000万円となった。

 空港事業の内訳は、国際線が前年同期比21億5000万円増、国内線が1億9000万円減、その他が3億7000万円増。商業事業は免税店が42億6000万円増、その他が8億1000万円増となり、交通アクセス施設事業は2億1000万円増加した。

 営業費用の内訳は、仕入費用が27億3000万円増、物件費と人件費等が15億7000万円増、減価償却費は2億6000万円減となった。

 国際線と国内線を合わせた総旅客数は23.0%増の535万人。内訳は国際線が230万人(79.4%増)、国内線は304万人(0.7%減)だった。総発着回数は4万7000回(13.9%増)で、国際線が1万8000回(58.3%増)、国内線は2万8000回(3.4%減)だった。国際線貨物の取扱量は11.6%増の6万3000トンとなった。

通期予想

 今期(25年3月期)の通期業績予想は、前回5月17日の発表から売上高と営業利益、経常利益、純利益をいずれも上方修正した。2025年3月期通期の業績見通しは、売上高が2024年3月期比33.3%増の533億円(前回予想526億円から7億円上方修正)、営業利益が2.89倍の61億円(同7億円上方修正)、経常利益が3.46倍の54億円(同8億円上方修正)、純利益が2.40倍の51億円(同8億円上方修正)を見込む。

 収益回復を大きく左右する国際線の旅客数は490万人を想定し、コロナ前の8割程度の回復を見込む。国内線は590万人を前提とし、コロナ前の1割減を見込む。国際線と国内線を合わせた総旅客数は17.6%増の1080万人となる見通し。

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