日本航空(JAL/JL、9201)の2024年9月利用実績によると、国際線の旅客数は前年同月比10.5%増の59万4186人で、4カ月ぶりに60万人を下回ったものの、60万人前後で推移している。座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は5.6%増の40億7421万4000座席キロ、有償旅客を運んだ距離を示すRPK(有償旅客キロ)は8.2%増の33億3262万9000人キロ。ロードファクター(座席利用率、L/F)は2.0ポイント上昇し81.8%だった。
国内線は旅客数が4.8%増の301万915人、ASKは0.2%増の28億9882万座席キロ、RPKは5.5%増の22億9512万1000人キロ、L/Fは4.0ポイント上昇し79.2%となった。
—記事の概要—
・国際線
・国内線
・貨物郵便
・運航状況
国際線
国際線方面別でL/Fが最も高かったのは、欧州線の88.8%(前年同月比0.6ポイント上昇)だった。一方、最も低かったのは中国線で71.5%(3.8ポイント上昇)だった。
旅客数はオセアニア線を除き、6方面で前年同月を上回った。このうち増加率が最も高かったのは韓国線で、前年同月比26.2%増の3万6705人。唯一の前年割れとなったオセアニア線は、1.5%減の1万6711人だった。
国内線
国内線のうち羽田発着の幹線4路線のL/Fは、札幌(新千歳)線の85.6%(前年同期比2.2ポイント低下)が最も高く、最低だったのは福岡線で80.3%(8.3ポイント上昇)だった。
旅客数は札幌と福岡の2路線のみ前年を上回った。このうち最も増加した福岡線は、11.6%増の26万8722人。2路線のうち最も減少した伊丹線は、1.3%減の19万9984人だった。
貨物郵便
貨物郵便の輸送実績は、国際は貨物が4万2616トン(22.1%増)、郵便が1127トン(8.1%減)。国内は貨物が2万8690トン(19.4%増)、郵便が2157トン(1.2%減)だった。
運航状況
JALグループ旅客全体の運航状況は、国際線が運航率99.7%(前年同月100.0%)、定時出発率81.6%(82.1%)だった。国内線は運航率98.6%(99.4%)、定時出発率87.5%(88.8%)となった。
関連リンク
日本航空
・JAL国際線、旅客60万人超え続く 利用率85.1%=8月実績(24年10月1日)