シンガポール航空(SIA/SQ)とエア・インディア(AIC/AI)は現地時間10月23日、コードシェア(共同運航)提携を拡大することで合意したと発表した。インド国内11都市と海外40都市がネットワークに加わる。2010年の提携以来、初の大規模な拡大になる。
両社はシンガポールとインドのバンガロール、チェンナイ間のフライトで、コードシェアを27日から相互に実施。両国間のコードシェア便は、これまで片道ベースで週14便だったが同56便に増える。
シンガポール航空は、エア・インディアのインド国内線を活用。デリー、ムンバイ、ベンガルールなど主要都市間の便を網羅する。
エア・インディアの利用者は、シンガポール航空の運航便で日本(羽田・成田・関西・中部・福岡)や豪州(シドニー、メルボルンなど)、韓国(ソウル・プサン)、東南アジア諸国(フィリピン、ベトナム、インドネシアなど)の計29都市へ乗り継げるようになる。
シンガポール航空の利用者は、インド国内の主要ハブであるベンガルール、デリー、ムンバイからエア・インディアの国際線に乗り継ぎ、欧州(パリ、フランクフルト、ミラノなど)、中東(ジェッダ、リヤド)、アフリカ(ナイロビ)など12都市へ渡航できるようになる。
両社のコードシェア対象路線は、順次拡大を計画している。
エア・インディアは、印タタ・サンズとシンガポール航空の合弁会社だったビスタラ(VTI/UK)を吸収合併。また、エア・インディアのCEO(最高経営責任者)を、シンガポール航空傘下のLCC、スクート(TGW/TR)の元CEOで、シンガポール航空でも要職を歴任したキャンベル・ウィルソン氏が務めており、今後の提携拡大も模索しているとみられる。
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