エアライン, 企業, 需要, 需要実績 — 2024年10月12日 06:00 JST

8月の定時到着率、JAL・ANAトップ10圏外 ピーチは好調続く=英Cirium調査

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 英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した2024年8月の航空会社別の定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門は、アエロメヒコ航空(AMX/AM)がトップとなった。トップ10圏内が4カ月続いていた日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)の日系大手2社は、5カ月ぶりに圏外となった一方、「LCC」部門ではピーチ・アビエーション(APJ/MM)の好調が続いている。

8月の定時到着率が好調だったピーチ(中央)=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 航空会社別のデータでは「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計。便数や提供座席など運航規模が大きく、アジアや欧州、北米など3地域以上に就航する航空会社を「グローバル」とし、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義する。

 このほか単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠した。

—記事の概要—
グローバル
アジア太平洋
北米
欧州
中南米
中東・アフリカ
LCC

グローバル

 全世界の航空会社を対象にした「グローバル」部門は、アエロメヒコが1位を獲得。定時到着率は86.54%、運航便数は1万7444便、運航の完了・達成率を示す「コンプリーションファクター」は99.94%だった。日本勢は2022年11月から1年10カ月連続で首位を逃している。

 2位はサウジアラビア国営のサウディア(前サウジアラビア航空、SVA/SV)で定時到着率が84.60%、3位はコロンビアのアビアンカ航空(AVA/AV)の83.19%。4位はアズール・ブラジル航空(AZU/AD)で83.06%、5位はチリのラタム航空(LAN/LA)で83.05%だった。

アジア太平洋

 アジア太平洋は、タイ・エアアジア(AIQ/FD)が1位を獲得。定時到着率は78.98%、運航便数は1万459便、コンプリーションファクターは100.00%だった。

 2位はベトナム航空(HVN/VN)で定時到着率が78.73%、3位はシンガポール航空(SIA/SQ)で78.47%だった。4位はフィリピン航空(PAL/PR)で76.73%、5位はニュージーランド航空(ANZ/NZ)で75.80%だった。

 日本勢ではJALが6位(72.94%)で、唯一のトップ10入り。ANAはトップ10圏外だった。

北米

 北米はデルタ航空(DAL/DL)が1位を獲得。定時到着率は80.90%、運航便数は15万1861便、コンプリーションファクターは98.24%だった。

 2位はユナイテッド航空(UAL/UA)で定時到着率が78.38%、3位はサウスウエスト航空(SWA/WN)で78.17%。4位はアラスカ航空(ASA/AS)で76.64%、5位はアメリカン航空(AAL/AA)で74.08%だった。

欧州

 欧州はスカンジナビア航空(SAS/SK)が1位を獲得。定時到着率は83.53%、運航便数は1万9143便、コンプリーションファクターは98.67%だった。

 2位はスペインのイベリア・エクスプレス(IBS/I2)で定時到着率が83.43%、3位はアイスランド航空(ICE/FI)で82.35%だった。4位はスペインのブエリング航空(VLG/VY)で79.27%、5位はノルウェー・エアシャトル(NAX/DY)で78.56%だった。

中南米

 中南米はパナマのコパ航空(CMP/CM)が1位を獲得。定時到着率は90.65%、運航便数は1万634便、コンプリーションファクターは99.04%だった。

 2位はアエロメヒコ(86.54%)、3位はブラジルのゴル航空(GLO/G3)で85.41%だった。4位はアビアンカ航空(83.19%)、5位はアズール(83.06%)だった。

中東・アフリカ

 中東・アフリカは、南アフリカのサフエアー(SFR/FA)が1位を獲得。定時到着率は93.49%、運航便数は4724便、コンプリーションファクターは100.00%だった。

 2位はオマーン・エア(OMA/WY)で、定時到着率が89.26%だった。3位はサウディア(84.60%)、4位はロイヤル・ヨルダン航空(RJA/RJ)で84.31%、5位はクウェート航空(KAC/KU)で83.93%だった。

LCC

 LCC部門の1位はゴル航空で、定時到着率は85.41%、運航便数は1万7901便、コンプリーションファクターは98.43%だった。

 2位はイベリア・エクスプレス(83.43%)、3位はアズール(83.06%)だった。4位はピーチで80.71%、5位はブエリング(79.27%)だった。

 日本勢でトップ10にランクインしたのは、ピーチ1社のみだった。

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Cirium

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