エアバスの2024年9月の引き渡しは、前年同月比5機減の50機で、日本航空(JAL/JL、9201)にA350-1000型機の同社向け6号機(登録記号JA06WJ)を納入した。受注は212機増の235機で、セブパシフィック航空(CEB/5J)からの70機など、単通路機のA321neoが好調だった。競合のボーイングは9月に33機(前年同月27機)を引き渡し、65機(同224機)を受注した(関連記事)。
—記事の概要—
・引き渡し
・受注
引き渡し
引き渡しの内訳は、A320ファミリーが41機(前年同月44機)、A330ファミリーが1機(2機)、A350ファミリーが3機(5機)、A220ファミリー(旧ボンバルディアCシリーズ)は5機(4機)だった。
A350のうち長胴型のA350-1000は1機で、9月30日付でJALへ引き渡した。JALは6号機として受領し、10月3日に羽田空港へ到着した(関連記事)。残り2機は標準型のA350-900で、デルタ航空(DAL/DL)とターキッシュエアラインズ(THY/TK)へ1機ずつ納入した。
A330はA330-900(A330neo)で、デルタ航空が導入した。
A320はA321neoが28機で最も多く、A320neoの12機、A319neoの1機が続いた。
受注
受注はA320ファミリーが225機(前年同月は13機)、A330ファミリーがゼロ(ゼロ)、A350ファミリーが10機(10機)、A220ファミリーはゼロ(ゼロ)だった。
A350はA350-1000とA350-900が5機ずつで、匿名顧客1社から受注した。
A320のうちA321neoは190機、A320neoは35機で、A319neoはゼロ。A321neoのうち70機はセブパシフィック航空が発注した。このほかA350を発注した匿名顧客は、A321neoを55機とA320neoを20機も同時に発注した。
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