エアライン — 2024年10月5日 22:33 JST

ANAグループ、パイロット適性検査FCAT受付開始 24年秋

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 全日本空輸(ANA/NH)を中核とするANAグループのパイロット適性テスト「FCAT(Flight Crew Assessment Test)」の2024年秋開催分のエントリー受付が10月から始まった。ANA本体のほか、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)やANAウイングス(AKX/EH)などグループ各社もパイロットの選考に用いている。

FCATの受付を始めたANAグループ=24年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 FCATの応募要件は、各眼の矯正視力が0.7以上であること、各眼0.7、両眼1.0以上の視力に矯正できるレンズの屈折度が±8ジオプトリーを超えないことが条件となる。

 選考終了時期により、グループを1から3まで設定し、エントリーの受付締切日が異なる。FCAT選考が2025年1月下旬に終了予定の「グループ1」は、受付締切日が10月30日で、2月下旬選考の「グループ2」は締切が12月3日、3月下旬選考の「グループ3」は12月20日締切となる。

 選考は5次まであり、1次が書類選考、2次が英語試験、3次が適性検査、4次がグループワーク・面接、5次が身体検査・能力検査。日程はグループごとに異なり、グループ1は1次選考が11月上旬で5次が1月上旬から下旬、グループ2は1次が12月上旬で5次が2月中旬から下旬、グループ3は1次が12月下旬で5次が3月上旬から下旬となる見込み。

 FCATはANAグループがパイロット採用で取り入れている適性テスト。ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の2019年度入社から、ANAウイングス(AKX/EH)の2020年度入社から選考で用いられ、ANA本体は2023年度から導入。2023年11月にパイロットの自社養成を始めると発表したエア・ドゥ(ADO/HD)も導入した。エア・ドゥにはANAホールディングス(ANAHD、9202)が出資している。

関連リンク
FCAT(Flight Crew Assessment Test)
全日本空輸
ANAウイングス
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