全日本空輸(ANA)は1月12日、伊丹空港に到着したボーイング747-400D型機(登録番号JA8961)を用いて、機体見学会を隣接する格納庫で開いた。

伊丹での747イベントを企画した脇さん(中央)と遊覧飛行を担当する井上機長(左)、山本機長=1月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
見学会には、抽選で当選した約240人が参加。会場を訪れた参加者は、ジャンボの愛称で親しまれた747を目にすると「うわぁ、大きい!」と声を上げていた。
今回の伊丹での747イベントを発案した、ANA大阪空港オペレーションサービス部の脇茜さん(35)は、「そばで見ると思った以上に迫力があって圧倒された。今回のイベントでは、伊丹空港があるのは地域の方のご協力があってのことなので、ありがとうという気持ちを伝えたかった」と感想を語った。

いたみマルシェの747グッズ売り場にならぶ人=1月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
午後2時からの遊覧飛行で操縦桿を握るANAフライトオペレーションセンターB747-400部の井上勝喜機長(48)は、「数年ぶりとなる747での伊丹フライトなので、非常に楽しみ。(地元の)川西市出身なので、みなさんに喜んでいただけるフライトにしたい」と抱負を述べた。
副操縦士を務める山本烈士(あつし)機長(43)は、「機長昇格をした747-400で、地元に戻ってこられるのはうれしい思い出になる。普段より低い高度でフライトするので、普段とは違った景色を楽しんでいただきたい」と話した。
747-400の前の機種である747クラシックから整備をしてきた整備士は「747は自分の整備の原点。まさか伊丹で再会できるとは思ってもみなかったので、この日が楽しみで仕方なかった」と、1日限りの里帰りを喜んでいた。
見学会では、普段は近づくことができない機体下部やエンジンなどを間近に見ることができた。参加者は操縦士らと記念写真に収まっていた。
また、モノレールの大阪空港駅下スペースで747グッズなどを販売している「いたみマルシェ」では、午前11時の時点で在庫の半分が売り切れるなど盛況だった。
*遊覧飛行の様子はこちら [1]。
*伊丹到着時の様子はこちら [2]。

伊丹へ到着し格納庫へ向かうANAの747=1月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire