日本航空(JAL/JL、9201)は9月25日、エアバスA350-900型機の就航5周年を記念するイベントを羽田空港で開いた。JALの略称「日航」とかけて毎月25日に開催している「ニッコーの日」にちなんだもので、乗客に記念品を配り謝意を示した。
対象便となったのは定刻午後2時発の福岡行きJL321便。同便には、機体後部にA350のロゴを銀色で大きく描いた2号機(登録記号JA02XJ)を投入した。JL321便が出発した12番搭乗口付近では、JALグループ社員が乗客に記念品を配った。JL321便は307人(幼児3人含む)が搭乗し、定刻から15分遅れの午後2時15分に12番駐機場を出発。イベントには約70人の社員が参加し、同便を見送った
イベント後、A350に乗務する副操縦士の豊福真実さんと、客室乗務員の山本沙耶さんが取材に応じ、「静かで快適。乗務していて楽しい飛行機」(豊福さん)、「静かな機内がA350の特徴。ゆっくりお休みいただける」(山本さん)とA350をアピールした。
JALはボーイング777型機の後継機として、11年前の2013年10月7日にA350を発注したと発表。これまで日本の航空会社が大型機を選定するとなれば、ボーイングなど米国製と相場が決まっていたことから、欧州のエアバス機導入は日本の航空業界に大きな衝撃を与えた。標準型のA350-900を18機、約7メートル長い長胴型のA350-1000を13機の計31機を確定発注し、オプション(仮発注)で25機購入する契約を締結した。
初号機は2019年6月11日に仏トゥールーズで受領。同月14日朝に羽田空港へ到着し、9月1日に就航した。1路線目は羽田-福岡線で、羽田発福岡行きJL317便が初便となった。
現在は国内線機材のA350-900を16号機(JA16XJ)まで、今年1月24日に就航した長距離国際線機材のA350-1000は5号機(JA05WJ)まで受領済み。このうちA350-900の13号機(JA13XJ)は、今年1月2日に起きた羽田事故で全損となり、3月の導入発表時に代替機の発注を発表。すでに正式発注済みで、2025年度下期に受領する。また2027年度からはA350-900を国際線にも投入し、今年7月のファンボロー航空ショーで20機追加発注した。
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