ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は9月24日、2024年6月期通期決算の純利益が5億700万円(前期23年6月期は80億2200万円の純損失)となり、2019年以来5年ぶりに黒字化したと発表した。また、売上高にあたる営業収入は前期比40.0%増の707億7200万円と過去最高を記録した。
営業損失は13億3000万円で、前期の76億5100万円から63億2100万円改善。円安や燃油高の影響を受けたものの、最終黒字を達成した。
年間の平均搭乗率は前期から7.3ポイント上昇し86.4%。総搭乗者数は前期比22.6%増の566万2000人で、定時運航率は5.9ポイント低下し81.1%だった。また、2012年7月3日の就航からの累計搭乗者数が今年5月23日に5000万人を突破した。
期中に新路線を2路線開設したことや、旺盛な訪日需要を成田-上海(浦東)線と関西-台北(桃園)線の再開や、成田-台北線の増便で取り込んだことが奏功。4年4カ月ぶりの新路線となった成田-旭川線は2023年12月15日に、福岡-札幌(新千歳)線は夏ダイヤ初日の3月31日に開設した。
ジェットスター・ジャパンの片岡優社長によると、今春には関西空港のグランドハンドリングを自営化し、オペレーションの効率化も進めたという。
現在は国内線19路線と国際線5路線を、19機のエアバスA320ceo(従来型A320、1クラス180席)と、2022年7月1日に就航したA321LR(同238席)が3機の計22機で運航。このほかに6機のA320ceoを豪州のジェットスター航空(JST/JQ)へ貸し出している。
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