官公庁, 需要, 需要実績 — 2024年9月19日 05:55 JST

8月の訪日客、6カ月ぶり300万人割れも好調維持

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 日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数推計値によると、2024年8月の訪日客数は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行前となる2019年同月比16.4%増の293万3000人で、2月以来6カ月ぶりに300万人を下回ったものの、7カ月連続で同月過去最高を記録した。出国した日本人は31.9%減の143万7100人で、コロナ前の7割近くまで回復した。

—記事の概要—
24年8月の動向
方面別実績

24年8月の動向

6カ月ぶりに300万人を下回ったものの好調に推移した8月の訪日客(資料写真)=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 JNTOが重点市場としているのは23カ国・地域で、このうちイタリア、スペインで単月の最高記録を更新した。また、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、中東の15市場で8月の過去最高を記録した。

 中旬は台風7号により一部で欠航が発生したものの、東アジアでは中国、東南アジアではシンガポールとインド、欧米豪・中東では米国などで訪日客が増加し、8月の押し上げにつながった。回復が鈍かった中国は2カ月連続で最多の訪日客数となり、地方路線の増便などによりコロナ前の7割超えの戻りが続いている。

方面別実績

 方面別に見ると、アジアでは中国が74万5800人(19年同月比25.5%減)で、2カ月連続で23市場最多の訪日客数となった。韓国は61万2100人(98.3%増)、台湾は56万4300人(34.3%増)だった。香港は24万6600人(29.6%増)、インドは1万6100人(21.0%増)だった。

 ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国では、タイが3万4700人(19年同月比30.0%減)、シンガポールが2万4800人(25.9%増)、マレーシアが1万7200人(13.2%減)だった。インドネシアは2万2100人(36.8%増)、フィリピンは3万9000人(23.9%増)、ベトナムは5万2400人(19.9%増)だった。

 欧州では、英国が2万9400人(12.2%増)、フランスが3万1400人(1.8%増)、ドイツが2万4100人(39.6%増)。イタリアは3万4700人(52.2%増)、スペインは2万5900人(29.4%増)、ロシアは6900人(17.1%減)、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの4カ国で構成する「北欧地域」は6900人(2.1%減)だった。

 サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、オマーン、カタール、クウェートのGCC(湾岸協力理事会)の加盟6カ国にトルコとイスラエルを加えた8カ国で構成する「中東地域」は、1万1400人(82.3%増)だった。

 米大陸では米国が17万4000人(47.7%増)、カナダは4万6900人(70.1%増)、メキシコは1万2100人(2.52倍)だった。オセアニアでは、豪州が4万1000人(52.1%増)だった。そのほかの国・地域からは11万3200人(25.0%増)が入国した。

関連リンク
日本政府観光局
観光庁

7月の訪日客、過去最高2カ月連続 累計最速2000万人超え(24年8月22日)

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