エアバス, エアライン, 機体, 解説・コラム — 2024年9月3日 12:54 JST

JALは影響なし キャセイのA350エンジン不具合

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 キャセイパシフィック航空(CPA/CX)のエアバスA350型機で、エンジン部品の不具合が見つかり、9月2日から4日にかけて全機を対象にした自主検査の影響で、日本路線を含む一部便に欠航が出ている。同型機を運航する日本航空(JAL/JL、9201)では、3日の時点で欠航など運航への影響は出てないという。

*JALのA350は全機異常なし。記事はこちら

JALではキャセイで起きたA350のエンジン不具合の影響は出ていない(資料写真)=24年1月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 JALは国内線で標準型のA350-900(3クラス369席/391席)を15機、長距離国際線で長胴型のA350-1000(4クラス239席)を5機運航中。JALによると、現在は情報を精査している段階で、エアバスなどとともに影響の有無を判断していく。

 A350のエンジンは、英ロールス・ロイス製Trent XWB(トレントXWB)。A350では、航空会社を問わず同じエンジンが採用されている。

 キャセイが運航するA350のエンジン部品不具合は、現地時間2日未明に香港発チューリッヒ行きCX383便(A350-1000、登録記号B-LXI)で発生し、香港へ引き返した。この影響で、キャセイは48機あるA350の自主検査を始め、2日から4日までに48便を欠航し、香港発着の成田、関西、シドニー、バンコク、シンガポール、台北の各線に影響が出ている。

関連リンク
キャセイパシフィックのエンジン部品故障によるA350型機の検査について(キャセイ)
キャセイパシフィック航空
日本航空

JAL機は異常なし
JAL、A350-900も異常なし エンジン自主点検が全機完了(24年9月6日)
JALのA350-1000、全機異常なし エンジン自主点検、-900も5日完了(24年9月5日)
JAL、A350-1000エンジンを自主点検 9/4に全機完了(24年9月4日)

キャセイ機のエンジン部品不具合
キャセイ、A350エンジンに不具合 全機点検で成田・関空等欠航48便(24年9月3日)

JALのA350-1000は5号機まで就航済み
JAL、A350-1000 5号機就航 ロンドンは秋投入(24年8月22日)

ファンボロー航空ショーでA350-900追加発注
JAL、エアバス機31機正式発注 A350-900追加と初導入A321neo(24年7月23日)

写真特集・JAL新旗艦機A350-1000
(1)ダブルベッドも可能な個室ファーストクラス
(2)個室内で完結する足もと広々ビジネスクラス
(3)後ろを気にせず電動リクライニングできるプレエコ
(4)4K13インチ画面エコノミーは快適さ追求

写真特集・JAL A350-900
(1)ファーストクラスはゆとりある個室風
(2)クラスJは新レッグレストで座り心地向上
(3)普通席も全席モニター完備
(4)大型モニター並ぶコックピットや落ち着いたラバトリー