エアライン — 2024年8月27日 18:30 JST

JTA、クルー救命胴衣から新作バッグ アップサイクル品追加販売

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 日本航空(JAL/JL、9201)グループの日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)は8月27日、航空機廃材をアップサイクル(作り替え)した商品を追加販売すると発表した。第2弾となる今回は、乗員(クルー)用のライフベスト(救命胴衣)から作った新色のバッグが加わる。

JTAのクルー用廃棄ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」(同社提供)

 ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」は、乗客用ライフベストの黄色のほか、パイロット・客室乗務員用の橙(だいだい)色の2色展開で販売する。大きさは共通で、高さ30.5センチ、幅48センチ、マチ12センチ、重さ500グラム。トラックの「ほろ」などに使用するテント生地と組み合わせ、ライフベストのもつデザイン性を生かしつつ、収納袋を用いた小物入れなどを付けるなど、機能性を高めた。製作には沖縄・豊見城市のハンドメイドバッグショップ「TESHIGOTO」が協力し、店主が手作業で仕上げた。

 ボーイング737-800型機の客室窓をアップサイクルした「キャビンウィンドウ オブジェ」も追加販売する。大きさは高さ41センチ、幅31センチ、重さ1.8キロ。JTAの現役機長と整備部門がデザインを手掛けた。

 バッグは黄色・橙色ともに5つずつ用意。価格は黄色が5万円、橙色が5万5000円となる。ウィンドウ オブジェは1つ6万円で7枚用意する。JTAのオフィシャルグッズを取り扱うECサイト「Coralwayショッピング」で、8月29日午前10時に発売する。

 JALグループは退役した777のリサイクルやアップサイクルなどにより、廃棄物の削減を進めている。ライフベストをバッグなどに作り替えるほか、シートカバーをカバンやペンケース、バゲージタグなどにアップサイクルしている。

 JTAもアップサイクルへの取り組みを進めており、シートベルトから製作したバゲージタグや、航空機アルミ合金(ジュラルミン)の端材を活用したキーホルダーを販売した。

JTAのクルー用廃棄ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」(同社提供)

JTAの乗客用廃棄ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」(同社提供)

JTAの廃棄ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」。手前がクルー用、奥が乗客用(同社提供)

JTAの737-800客室窓をアップサイクルした「キャビンウィンドウ オブジェ」(同社提供)

関連リンク
アップサイクル商品(Coralwayショッピング)
日本トランスオーシャン航空

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