ボーイングは現地時間1月4日、787型機の長胴型787-9の2号機(ZB002、登録番号N789FT)が、ローンチカスタマーであるニュージーランド航空(ANZ)の本拠地であるオークランドを訪れたと発表した。
787-9は試験機の初号機が2013年9月に初飛行に成功。今回のフライトはこれまでで最長の飛行距離で、世界デビューを果たした。
2号機は現在3機ある試験機の1機で、11月に初飛行。環境制御システムの評価などに使用する機体で、3機のうち唯一客室の内装が施されており、エンジンはANZ機と同じ英ロールス・ロイス製トレント1000を搭載する。今後、オーストラリアのアリス・スプリングで試験飛行を1週間実施する。
787-9は全長が6メートル長くなり、航続距離を300海里(555キロメール)延長。座席数は787-8の210から250席に対して40席増加し、250から290席となる。
10機発注済みのANZへは、14年中頃に初号機が引き渡される予定。ANZに引き渡される機体の座席数は、ビジネス・プレミア18席、プレミアム・エコノミー21席、エコノミー263席の計302席で、定期便就航は10月を予定している。最初の路線はオークランド-パース線で、その後は成田や上海にも就航する。
787-9は現在26顧客から787の全受注の約39%にあたる402機の注文を獲得。日本国内では、全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が30機、日本航空(JAL、9201)が20機を発注している。
関連リンク
Boeing
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