空港 — 2024年8月21日 08:44 JST

新千歳空港、紛失したハサミ発見 欠航遅延237便

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 新千歳空港で8月17日に制限区域内の店舗がハサミ1丁を紛失し、保安検査の一時中断で多くの欠航や遅延が生じたトラブルについて、ターミナルを運営する北海道エアポート(HAP)は19日、ハサミが紛失翌日の18日に店舗の従業員により発見されたと発表した。17日は欠航36便、遅延201便の計237便に影響が出た。

保安検査の一時中断で多くの利用者に影響が出た新千歳空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ハサミを紛失したのは、保安検査後の「制限区域」にある国内線出発待合室内の店舗。制限区域内はハサミなど危険物の持ち込みが禁止されており、紛失した店舗は業務上必要なため、HAPから許可を得て使用していた。

 紛失原因は現在も調査中。HAPでは、店舗での使用方法や保管・管理体制が不十分であったことで、紛失したとの認識を示している。

 この影響で、17日は保安検査を午前10時24分から一時中断。制限区域内にいた乗客を含む全員に区域外へ一度出てもらい、空港の係員が制限区域内の安全を確認する「クリーンチェック」を実施し、約2時間後の午後0時18分に保安検査を再開した。

 HAPによると、欠航便36便の内訳は出発18便、到着18便で、遅延便201便は出発129便、到着72便だった。

 17日は、お盆休みを各地で過ごした人が首都圏などへ戻る「上り」ピーク日だったことに加え、台風7号の影響で前日16日に羽田行きを中心に欠航が多数発生したことから、早朝から混雑。保安検査の中断で、混雑がさらに拡大した。

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