新千歳空港で8月17日、国内線ターミナルの搭乗待合室内にある店舗から業務で使うハサミを紛失したとの連絡がターミナルを運営する北海道エアポート(HAP)に入り、保安検査を午前10時24分から一時中断した。係員による安全確認後、午後0時18分に保安検査を再開した。検査を中断した時点で制限区域内にいた乗客には、区域外に一度出てもらい、保安検査の再開後、再検査を受けた。HAPによると、保安検査場前は現在も混雑が続いているという。
保安検査後の立入制限区域には、ハサミなど危険物の持ち込みが禁止されている。ハサミを紛失した店舗は制限区域の搭乗待合室内にあり、業務上必要なことからHAPから許可を得て使用していた。店舗では午前9時半ごろハサミがなくなっていることに気づき、午前10時ごろHAPに連絡した。
紛失したハサミの行方は17日午後2時の時点でもわかっていないが、乗客がいない状態で係員が制限区域内の安全を確認する「クリーンチェック」が完了したことから、約2時間後の午後0時18分に保安検査を再開した。
台風7号の影響で、昨日16日に羽田行きを中心に欠航が多数発生した影響で、17日は早朝から混雑しており、保安検査の中断前からカウンター混雑の影響で出発が遅れる便が出ていた。
乗客の再検査が生じたことから、午前10時台に出発予定だった便には3時間前後の遅れが出ている。午前10時10分に出発予定だった日本航空(JAL/JL、9201)の羽田行き臨時便JL4502便は、3時間48分遅れの午後1時58分に出発した。午前10時20分に出発予定だったエア・ドゥ(ADO/HD)の羽田行きHD16便は午後1時15分、午前10時30分発予定だった全日本空輸(ANA/NH)の羽田行きNH56便は午後1時44分、午前10時40分発予定だったスカイマーク(SKY/BC)の羽田行きBC710便は午後1時に出発した。
各社の午前11時以降の便も遅れが出ている。ANAによると、現在定刻で出発を予定している便も、急きょ遅延や欠航になる可能性があるという。
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