双日(2768)は8月16日、海上保安庁向けの遠隔操縦無人機MQ-9B「シーガーディアン」2機の購入に関する契約を開発元の米GA-ASI(ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ)と締結したと発表した。今回の契約分は2025年度に海保へ引き渡し、新たな運用拠点となる北九州空港での運用を予定している。
シーガーディアンは、GA-ASIが開発した遠隔操縦無人機(RPA)で、全長11.7メートル、幅24.0メートル。複数のセンサーを同時に活用して24時間以上飛行でき、センサーで取得した画像や映像をリアルタイムで地上に送信する。
海保は、シーガーディアンの運用を海上自衛隊の八戸航空基地を拠点に2022年10月から開始。当初1機だったが、2023年5月からは3機に拡充し、日本周辺海域での監視警戒や海難・災害などの事案対応にあたっている。これまでに、広島市で2023年5月に開催されたG7サミットでの海上警備や、今年1月に発生した能登半島地震の捜索救難などに投入されている。
双日はシーガーディアンをはじめ、民間航空機や防衛関連の代理店を務めている。
関連リンク
海上保安庁
双日
MQ-9B SeaGuardian(GA-ASI)
General Atomics Aeronautical Systems
・海上保安庁、無人機シーガーディアンの3機運用開始 24時間365日監視可能に(23年5月19日)
・GA-ASI、海保向け無人機SeaGuardianの飛行実証 9月に青森で(20年7月8日)