日本航空(JAL/JL、9201)の新長距離国際線機材エアバスA350-1000型機の5号機(登録記号JA05WJ)が8月11日、羽田空港へ到着した。ファーストクラスとビジネスクラスにJAL初の個室タイプのシートを採用した次世代の国際線フラッグシップで、お盆明けにも就航見通しの4号機(JA04WJ)と並んだ。今年度は発注した13機のうち、8機を受領する計画を進めている。
A350-1000はJALの新たな国際線フラッグシップで、今年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線、4月17日にダラス・フォートワース線に就航。ファーストクラスとビジネスクラスはJAL初の個室タイプのシートを採用した。
座席数は4クラス239席で、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)。ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。
ビジネスクラスはベッドの長さを従来より約10センチ長い最大約198センチ(78インチ)、幅は最大約56センチ(22インチ)とし、足もとまで広いフルフラットベッドに仕上げた。プレエコはクラス初の電動リクライニングシートを採用し、後ろの席に背もたれが倒れない「フィックスド・バック構造」や4K対応の16インチモニター、フットレストなどが特徴となっている。
エアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズからのフェリーフライト(回航便)のJL8102便は、トゥールーズを現地時間8月10日午後4時1分に出発し、同19分に離陸。羽田のB滑走路(RWY22)へ11日午後0時3分に着陸して、格納庫前の214番スポットへ同13分に到着した。右隣のスポットには、今月1日に羽田へ到着し、19日にも就航を計画している4号機が駐機されていた。
JALはA350-1000を置き換え対象の777-300ERと同じ13機導入する計画で、8月中に5機をそろえた後、今年度内に8機体制を目指す。3路線目の羽田-ロンドン線は年度内に投入を計画している。2路線目のダラス線への投入は、4月に隔日運航で始まったが、7月1日から8月18日までは777-300ERでの運航となっており、これまでの予定では19日から隔日で投入を再開し、29日からは毎日運航になる見通し。
*写真は18枚。
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(1)ダブルベッドも可能な個室ファーストクラス
(2)個室内で完結する足もと広々ビジネスクラス
(3)後ろを気にせず電動リクライニングできるプレエコ
(4)4K13インチ画面エコノミーは快適さ追求
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