エアライン, 官公庁, 機体 — 2024年8月10日 19:48 JST

サンパウロ近郊にボエパス航空ATR72墜落 カスカベル発2283便

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 ブラジルのサンパウロ州ヴィニェードで現地時間8月9日午後1時20分すぎ、同国の地域航空会社ボエパス航空(PTB/2Z)のカスカベル発サンパウロ(グアルーリョス)行き2Z2283便(ATR72-500型機、1クラス68席、登録記号PS-VPB)が墜落し、乗客57人と乗員4人の計61人全員が死亡した。警察やブラジル民間航空庁(ANAC)などが原因を調べている。

*暫定報告書を公表。記事はこちら

ブラジルのサンパウロ州ビニェドに墜落したカスカベル発サンパウロ(グアルーリョス)行き2Z2283便(Flightradar24から、実際の位置とは誤差がある場合があります)

 ボエパス航空によると、2283便は9日午前11時46分にブラジル南部パラナ州のカスカベル空港を離陸し、サンパウロのグアルーリョス国際空港へ向かった。ANACによると事故機は2010年に製造された機体で、通常の運航状態だったという。

 ボエパス航空も、同機はすべてのシステムが正常に作動し、飛行制限なく離陸したとしており、ブラジル空軍の航空事故調査防止センター(CENIPA)が調査を進めている。

 航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、2283便は午後1時21分に1万7200フィート(約5243メートル)を記録後、1分以内に4100フィート(約1250メートル)まで急激に高度が低下し、ヴィニェードの住宅地へ墜落した。

 ATR72は双発ターボプロップ(プロペラ)機で、日本では日本エアコミューター(JAC/JC)とトキエア(TOK/BV)が運航中。製造するATRはエアバスと伊アレニア・アエルマッキの合弁会社で、「事故により被害を受けられた方々に、心よりお見舞い申し上げます。ATRの専門家は、調査と顧客サポートの両面で全力を尽くしています」との声明を9日に発表した。

ブラジルのサンパウロ州ビニェドに墜落したカスカベル発サンパウロ(グアルーリョス)行き2Z2283便(Flightradar24から、実際の位置とは誤差がある場合があります)

関連リンク
Voepass Linhas Aéreas
Agência Nacional de Aviação Civil (Anac)
ATR

サンパウロのボエパス機墜落事故、除氷装置に不具合か CENIPAが暫定報告書(24年9月7日)