ANAホールディングス(ANAHD、9202)は7月30日、傘下のエアージャパン(AJX/NQ)が運航する新ブランド「AirJapan」の2024年4-6月期(25年3月期第1四半期)のロードファクター(座席利用率)が51.9%だったと発表した。今年2月の就航直後に機材トラブルが発生したことから、プロモーションを全面自粛したことが影響した。
グループCFO(最高財務責任者)を務めるANAHDの中堀公博常務は、東南アジアからのインバウンド(訪日)需要が最盛期を迎える10-12月期には、成長軌道に戻したいとの考えを示した。
—記事の概要—
・10月以降回復へ
・ANA・ピーチ・AirJapan実績
10月以降回復へ
AirJapanは、FSC(フルサービス航空会社)のANA、LCC(低コスト航空会社)のピーチ・アビエーション(APJ/MM)に続くANAグループ第3のブランド。アジア・リゾート路線をグループ内で担うエアージャパンを、FSCとLCCの長所を併せ持つ“いいとこ取り”の航空会社に衣替えし、今年2月9日にAirJapanブランドで運航する1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線を開設した。
現在は2機のボーイング787-8型機で、成田-バンコク線とソウル(仁川)線を週7往復(1日1往復)ずつ、シンガポール線を週5往復運航。しかし、1機体制だった就航直後の2月22日に機材不具合で計4便が欠航したことから、タイ民間航空局(CAAT)から説明を求められる事態に発展した。
中堀常務は「機材不具合でお客様にご迷惑をお掛けたので、販売よりも運航品質を
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