大韓航空(KAL/KE)は7月22日、ボーイング787型機の中で最大サイズとなる787-10を受領したと発表した。新しいビジネスクラスを導入した機材で、25日に就航し、ソウル(仁川)-成田線が1路線目となる。その後は欧米などの中長距離路線への投入を予定する。
787は標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10の3機種で構成され、787-10は胴体がもっとも長い。全長は787-8(56.7メートル)と比べて11.6メートル、787-9(62.8メートル)より5.5メートル長い68.3メートルとなる。
大韓航空の787-10は2クラス325席で、ビジネスクラス「プレステージクラス」が36席、エコノミークラスが289席。エンジンは米GE製GEnx-1Bを搭載する。同社は787-9も保有しており、2クラス269席(ビジネス24席、エコノミー245席)と2クラス278席(ビジネス24席、エコノミー254席)の2仕様ある787-9と比較すると、旅客と貨物の搭載量を15%増やすことができる。
787-10にはドア付き個室タイプのビジネスクラス新シート「プレステージ・スイート2.0」を導入する。1-2-1配列で、パーティションは132センチ。シート長78インチ(198センチ)のフルフラットシートを備える。シートピッチは46インチ(117センチ)、シート幅は21インチ(53センチ)で、個人空間を確保した作りとした。
モニターは24インチで4K対応。個人用の収納コンパートメント、携帯電話のワイヤレス充電器、220V/110Vコンセント、USB-Cポートを備える。
エコノミーは3-3-3配列で、シートピッチは32インチ(81センチ)、シート幅は17.2インチ(44センチ)。最大120度リクライニングでき、4K対応の13インチモニターも備える。また、ビジネス・エコノミーともに機内Wi-Fiを提供する。
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大韓航空
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