全日本空輸(ANA/NH)グループは7月22日、3年前に退役済みのボーイング737-700型機の座席カバーをアップサイクル(作り替え)した商品を発売した。バッグやポーチなど4種類を数量限定で用意し、ANAウィングフェローズ・ヴイ王子が販売する。
2クラスあった737-700の座席のうち、プレミアムクラスのシートカバーはトートバッグに作り替えた。普通席用のシートカバーからは、ガジェットポーチ、メイクポーチ、フライトタグの3商品を製作した。
いずれもANAの通販サイト「ANA ワクワクショップ」で取り扱う。トートバッグは1つ2万2000円で約220個用意。ガジェットポーチは1万1000円、メイクポーチは9900円で、それぞれ約300個ずつの限定販売となる。フライトタグは2200円で、約500個を用意する。
ANAの737-700は2005年12月に就航。グループで地方路線を担うANAウイングス(AKX/EH)が運航していた。全18機導入し、2021年6月27日に全機退役した(関連記事)。退役時の座席数は、2クラス120席(プレミアムクラス8席、普通席112席)だった。
18機のうち2機は航続距離延長型の737-700ERで、世界初導入だった。「ANA BusinessJet(ANAビジネスジェット)」と命名され、座席数は最初に導入した737-700ER(登録記号JA10AN)が2クラス48席(ビジネス24席、エコノミー24席)、2機目(JA13AN)は世界でも珍しい全席ビジネスクラス(38席)で、成田-ムンバイ線などの国際線を飛んでいたが、2016年3月に2機とも退役。2007年3月の就航から、わずか9年で姿を消した(関連記事)。
関連リンク
全日本空輸
ANAウイングス
ANAワクワクショップ
なぜ16年で退役?
・ANA 737-700はなぜ16年で退役したのか 45機発注も6割は737-800に(21年6月27日)
写真特集・ANA 737-700退役
・「短い滑走路でも運航しやすかった」(21年6月28日)
ラストフライト
・ANAの737-700、16年で退役 ラストは岡山発羽田行き(21年6月27日)
最後の1機離日
・ANAの737-700、最後の1機が離日 翼振り米国へ(21年7月6日)
デカール貼付
・ANA、退役デカール貼った737-700運航開始 リボンはゴールド(21年5月11日)
・ANA、737-700に退役記念デカール貼付 最後の2機に(21年5月11日)
機材計画
・ANA、737-700退役へ 6月に全3機、中部で記念チャーターも(21年4月26日)
・ANA、機材を8%削減 22年度末は最大280機(21年5月2日)
世界初の737-700ER
・9年で退役、もう一つの“ANAビジネスジェット”737-700ER(21年4月10日)
特集・さよならANAビジネスジェット
前編 40席の贅沢仕様737-700ER(16年3月30日)
後編 窓付きトイレの贅沢仕様737-700ER(16年4月8日)
エア・ドゥ時代のJA01AN
・「すてきなたびを」写真特集・エア・ドゥ新塗装737-700(12年11月3日)