エアライン, 企業 — 2024年7月17日 16:45 JST

JALとブリヂストン、A350でもタイヤ摩耗予測 対象機拡大、交換作業を“計画業務”に

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 日本航空(JAL/JL、9201)とブリヂストン(5108)は7月17日、タイヤ摩耗予測技術を活用した計画的なタイヤ交換の対象機材を5月から拡大したと発表した。JALグループで地域路線を担うジェイエア(JAR/XM)の機材に加え、新たにエアバスA350-900型機などの大型機も対象としている。

JALのA350-900=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALのA350-900の主脚=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 両社は2020年5月から、ジェイエアのエンブラエル170(E170、1クラス76席)とエンブラエル190(E190、2クラス95席)を対象に、摩耗予測技術を活用した計画的なタイヤ交換オペレーションを開始した。これまでの運用でタイヤ交換業務の効率化や、タイヤ・ホイールの在庫平準化・削減を実現。CO2(二酸化炭素)の排出量削減のほか、タイヤ交換を計画業務としたことで、整備士の残業削減などにもつながったという。

 航空機用タイヤは、機体の速度と重量を支えながら離着陸を繰り返すため、数百回離着陸するごとに新しいタイヤに交換する必要があるが、機体や空港など使用環境により摩耗の進展速度が異なる。そのため計画的な交換時期を予測しにくく、突発的な交換や交換時期が集中してしまうなど、これまでは非計画業務となっていた。

JALとブリヂストンによるタイヤと摩耗予測技術を活用した交換作業の効率化(両社の資料から)

関連リンク
日本航空
ブリヂストン

JALとブリヂストン、タイヤ摩耗予測で交換作業効率化 ジェイエア機で実施(20年6月16日)

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