日本航空(JAL/JL、9201)とブリヂストン(5108)は7月17日、タイヤ摩耗予測技術を活用した計画的なタイヤ交換の対象機材を5月から拡大したと発表した。JALグループで地域路線を担うジェイエア(JAR/XM)の機材に加え、新たにエアバスA350-900型機などの大型機も対象としている。
両社は2020年5月から、ジェイエアのエンブラエル170(E170、1クラス76席)とエンブラエル190(E190、2クラス95席)を対象に、摩耗予測技術を活用した計画的なタイヤ交換オペレーションを開始した。これまでの運用でタイヤ交換業務の効率化や、タイヤ・ホイールの在庫平準化・削減を実現。CO2(二酸化炭素)の排出量削減のほか、タイヤ交換を計画業務としたことで、整備士の残業削減などにもつながったという。
航空機用タイヤは、機体の速度と重量を支えながら離着陸を繰り返すため、数百回離着陸するごとに新しいタイヤに交換する必要があるが、機体や空港など使用環境により摩耗の進展速度が異なる。そのため計画的な交換時期を予測しにくく、突発的な交換や交換時期が集中してしまうなど、これまでは非計画業務となっていた。
・JALとブリヂストン、タイヤ摩耗予測で交換作業効率化 ジェイエア機で実施(20年6月16日)