キャセイパシフィック航空(CPA/CX)は7月4日、日本就航65周年を記念するイベントを羽田空港第3ターミナルの搭乗口で開催した。ネルソン・チン北東アジア地区総支配人は、日本人客室乗務員の採用強化など、日本人向けサービスも強化していく姿勢を示した。
キャセイは1959年7月4日に台北経由の香港-羽田線をダグラスDC-6B型機で開設し、日本への乗り入れを開始。当時、香港からの所要時間は8時間で、週2往復の運航だった。現在の羽田線はボーイング777-300ER型機で1日2往復(週14往復)のダブルデイリーで運航している。
日本路線は羽田線のほか、成田線を1日5往復、台北経由の成田線を1日1往復、関西線を1日4往復、台北経由の関西線を1日1往復、中部線を1日1往復、台北経由の中部線を1日1往復、福岡線を週10往復、札幌(新千歳)線を1日1往復(9月30日まで。10月26日までは週5往復)運航している。
4日に羽田で開いた記念式典で、チン総支配人は「日本は香港のみならず人気が高く、(海外から日本への)インバウンドが非常に増えている。一方、日本の方々は、特に若い方がだんだん海外にも行くようになっていると思うので、こういったビジネスチャンスを獲得してきたい」とあいさつした。
チン総支配人は「日本人クルーも増やしていきたいと考えており、従来から和食も提供しているが、さらに力を入れていきたい。機内エンターテインメントも、日本語でご覧いただけるものを増やしていきたい」と、日本人向けサービスの強化に言及した。
機材については、「今年から777-300ERに新しいビジネスクラスやプレミアムエコノミー、エコノミークラスを導入していく。2025年に導入予定の777-9(777X)でフラッグシップとなる新しいファーストクラスも考えており、今年よりもさらに期待していただきたい」と、ビジネスクラスの新シート「アリア・スイート」や777X導入を契機に、競争力を高めていきたいという。
また、4日の羽田発香港行きCX549便(777-300ER、登録記号B-KQK)の乗客のうち、65番目に搭乗した乗客には、65周年にちなんで6万5000マイルの目録がチン総支配人から手渡された。その他の乗客にも、エアバスA350-1000型機のフライトタグやイタリアの老舗エスプレッソブランド「illy(イリー)」のコーヒーなどの記念品がトートバッグとともに手渡された。
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キャセイパシフィック航空
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