エアライン — 2024年7月3日 17:35 JST

ピーチ、手数料無料で総額明確に 運賃タイプ刷新、ポイント以外の払戻しも

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は7月3日、3つある運賃タイプを刷新すると発表した。座席指定などのオプション追加が必要な従来のLCC運賃のほか、支払時に必要な手数料を無料とする新たな運賃タイプを用意。フルサービス航空会社(FSC)に近い運賃体系とし、支払総額の明確化を目指す。新運賃タイプは7月10日から発売を開始し、冬ダイヤ初日の10月27日搭乗分から適用する。

運賃タイプを刷新するピーチ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新運賃タイプの名称は「ミニマム」「スタンダード」「スタンダードプラス」で、現行の「シンプルピーチ」「バリューピーチ」「プライムピーチ」をリニューアルする。このうちフルサービスに近い運賃体系を採用するのは「スタンダード」「スタンダードプラス」の2種類で、「ミニマム」は座席指定や支払時の発券手数料が有料など、従来通りの運賃体系とする。

 「スタンダードプラス」は払い戻しにも対応する。従来は決済方法に関係なく、全額を「ピーチポイント」で払い戻していたが、刷新後は手数料500円を差し引き、クレジットカードなど支払った方法へ払い戻す。また従来は即時の決済期限も延長し、24時間保留できるようにもする。一方「プライムピーチ」では2つまで無料だった預け手荷物は、1つのみ無料で受託する。

 「スタンダード」は、支払時に必要な手数料込みの料金プランで、払い戻しは手数料を差し引きピーチポイントでのみに対応する。決済は即時のみ。

 また4種類ある座席指定の範囲も変更する。ピーチの座席は、1列目の「ファストシート」、2-5列目と非常口座席の「スマートシート」、すべての窓側と6-11列目の全座席の「プレジャーシート」、これらに該当しない中央席や通路側の「スタンダードシート」の4種類で構成する。

 ファストシートはスタンダードプラスのみ、有料で指定できるようにする。スタンダードはファストシートを除く3種類を無料で指定できる。ミニマムはすべての座席指定が有料で、ファストシートは指定不可。

 手数料などを含む新たな運賃タイプを用意することで、予約時と支払時の運賃の隔たり解消を目指し、一部の利用客からあった「分かりにくい」「手数料などで最終的には高い」などの声へ対応する。また新たな運賃タイプの導入をきっかけとし、空港カウンターでの手続きを簡略化し、混雑緩和による顧客満足度の向上を目指したい考えだ。

関連リンク
各種料金・手数料(Peach Aviation)
ピーチ・アビエーション

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