日本航空(JAL/JL、9201)グループの日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)は6月20日、航空機廃材をアップサイクル(作り替え)した商品を考案し、数量限定で販売すると発表した。ライフベスト(救命胴衣)は実用性を高めたバッグに、客室の窓は機長らがデザインしたオブジェに、それぞれ作り替える。
ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」は高さ30.5センチ、幅48センチ、マチ12センチ、重さ500グラム。トラックの「ほろ」などに使用するテント生地と組み合わせ、ライフベストのもつデザイン性を生かしつつ、収納袋を用いた小物入れなどを付けるなど、機能性を高めた。製作には沖縄・豊見城市のハンドメイドバッグショップ「TESHIGOTO」が協力し、店主が手作業で仕上げた。
ボーイング737-800型機の客室窓をアップサイクルした「キャビンウィンドウ オブジェ」は高さ41センチ、幅31センチ、重さ1.8キロ。JTAの現役機長と整備部門がデザインを手掛けた。
バッグは1つ5万円で初回販売数は6つ、ウィンドウ オブジェは1つ6万円で初回は8枚用意する。JTAのオフィシャルグッズを取り扱うECサイト「Coralwayショッピング」で、6月21日午前9時に発売する。
JALグループは退役した777のリサイクルやアップサイクルなどにより、廃棄物の削減を進めている。ライフベストをバッグなどに作り替えるほか、シートカバーをカバンやペンケース、バゲージタグなどにアップサイクルしている。
JTAもアップサイクルへの取り組みを進めており、シートベルトから製作したバゲージタグや、航空機アルミ合金(ジュラルミン)の端材を活用したキーホルダーを販売した。
関連リンク
アップサイクル商品(Coralwayショッピング)
日本トランスオーシャン航空
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