エアライン, ボーイング, 機体 — 2024年6月20日 18:33 JST

JTA、廃棄救命胴衣をバッグに 実用性高めアップサイクル、客室窓はオブジェ

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)グループの日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)は6月20日、航空機廃材をアップサイクル(作り替え)した商品を考案し、数量限定で販売すると発表した。ライフベスト(救命胴衣)は実用性を高めたバッグに、客室の窓は機長らがデザインしたオブジェに、それぞれ作り替える。

JTAの廃棄ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」(同社提供)

 ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」は高さ30.5センチ、幅48センチ、マチ12センチ、重さ500グラム。トラックの「ほろ」などに使用するテント生地と組み合わせ、ライフベストのもつデザイン性を生かしつつ、収納袋を用いた小物入れなどを付けるなど、機能性を高めた。製作には沖縄・豊見城市のハンドメイドバッグショップ「TESHIGOTO」が協力し、店主が手作業で仕上げた。

 ボーイング737-800型機の客室窓をアップサイクルした「キャビンウィンドウ オブジェ」は高さ41センチ、幅31センチ、重さ1.8キロ。JTAの現役機長と整備部門がデザインを手掛けた。

 バッグは1つ5万円で初回販売数は6つ、ウィンドウ オブジェは1つ6万円で初回は8枚用意する。JTAのオフィシャルグッズを取り扱うECサイト「Coralwayショッピング」で、6月21日午前9時に発売する。

 JALグループは退役した777のリサイクルやアップサイクルなどにより、廃棄物の削減を進めている。ライフベストをバッグなどに作り替えるほか、シートカバーをカバンやペンケース、バゲージタグなどにアップサイクルしている。

 JTAもアップサイクルへの取り組みを進めており、シートベルトから製作したバゲージタグや、航空機アルミ合金(ジュラルミン)の端材を活用したキーホルダーを販売した。

JTAの廃棄ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」(同社提供)

JTAの廃棄ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」(同社提供)

JTAの廃棄ライフベストから製作したバッグ「LIFE VEST BAG」(同社提供)

JTAの737-800客室窓をアップサイクルした「キャビンウィンドウ オブジェ」(同社提供)

JTAの737-800客室窓をアップサイクルした「キャビンウィンドウ オブジェ」(同社提供)

関連リンク
アップサイクル商品(Coralwayショッピング)
日本トランスオーシャン航空

JAL、退役777国内で解体 取り下ろし部材に“ストーリー性”、ガチャなど新たな商品に(22年11月9日)
JTA、機体廃材活用の小物販売 整備士手作り、空自イベントで数量限定(23年11月29日)
JTA、廃材アルミをキーホルダーに 整備士手作り品、機内で数量限定(23年12月28日)
JAL、廃棄航空図からバッグ パイロット“長年の相棒”をアップサイクル(24年2月15日)
JAL、廃棄ライフベストでバッグ2種類 トート・ショルダー数量限定(23年12月11日)
JAL、廃棄ライフベストで作ったサコッシュ(22年8月21日)
JAL、廃棄ライフベスト再利用したポーチ 1000個限定(21年10月23日)