エミレーツ航空(UAE/EK)は、ドバイ-関西線へのエアバスA380型機の投入を6月1日から再開した。新型コロナによる機材変更から約4年半ぶりの復活で、日本路線では成田に続き2路線目。新たにプレミアムエコノミークラスが設定された新仕様機を投入し、2025年4月から開催予定の大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)へ向けて輸送力を強化した。
A380は総2階建ての超大型機で、座席数は4クラス484席。2階席「アッパーデッキ」にファーストクラス14席とビジネスクラス76席、1階の「メインデッキ」にプレミアムエコノミークラス56席とエコノミークラス338席を配した。目玉となるプレエコは1列2-4-2席配列で、シートピッチは最大40インチ(約101.6センチ)、シート幅は19.5インチ(約49.5センチ)とし、個人用モニターは13.3インチとした。
シートをリクライニングすると、ゆりかご型のポジションになり、長時間のフライトでも体を十分に伸ばせるようにした。窓の周りなどのデザインは、ビジネスクラスと同じくウッドパネルを取り入れた、アラブ首長国連邦の国樹「ガフ」をモチーフとしたもの。ヘッドレストやカーフレスト、フットレストは6方向に調節可能なもの採用し、充電用コンセントは使いやすい位置に設け、広いダイニングテーブルやサイドカクテルテーブルを用意した。また、プレエコ用ラバトリー(化粧室)は3カ所設けた。
機内食やドリンクなどはプレエコならではものを用意。アメニティは環境に配慮された素材を使うという。
4年半ぶりのA380関空投入とあって、エミレーツ航空は旅行業界など関係者向けに機体見学会を18日に開催。機体公開前にあいさつしたサティシュ・セティ日本支社長は「プレミアムエコノミークラスは成田-ドバイ線へすでに導入しているが、大変好評だ。関西でも好評いただけると確信している」と自信をのぞかせた。
A380のプレエコは現地時間2020年12月29日に発表され、翌2021年1月4日のドバイ-ロンドン線(ヒースロー)に初投入。日本路線は成田線に2023年12月20日から投入しており、関空就航で2路線となった。
*写真は14枚(運航スケジュールは写真下に掲載)。
運航スケジュール
EK316 ドバイ(03:00)→関西(17:15)
EK317 関西(23:45)→ドバイ(翌日04:50)
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