エアライン, 企業 — 2024年6月19日 13:00 JST

ANA、聴力サポートする「ミライスピーカー」導入 羽田・成田など8空港

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA/NH)は6月19日、言葉の聞こえづらさを改善するスピーカー「ミライスピーカー」を、羽田や成田など国内の基幹8空港のカウンターに導入したと発表した。難聴や高齢者など、言葉が聞き取りにくい利用客の利便性向上を目指す。

ANAが8空港で導入した「ミライスピーカー」(サウンドファン提供)

 羽田・成田のほか、新千歳、中部、伊丹、関西、福岡、那覇の各空港が対象で計10代を導入。赤ちゃん連れや障害を持つ乗客などが利用できる「スペシャルアシスタンス(SPECIAL ASSISTANCE)カウンター」で、6日から運用している。

 現時点では国内線エリアのみに導入。今後は国際線エリアなどへの拡大展開を検討し、公平なサービスを目指す「ユニバーサルサービス」の充実を図っていく。

 ミライスピーカーはサウンドファン(東京・東日本橋)が開発したスピーカーで、広い場所でも音を減衰させない仕組みを採用。物理的に音を大きくする一般的なスピーカーとは異なり、聞こえやすい音に変換するのが特徴で、大きい音を出さなくても遠くまで響き、言葉や音楽の明瞭度を向上させる。開発には蓄音機を参考にしたという。

関連リンク
全日本空輸
サウンドファン

ANA、タブレット端末で手話同時通訳 羽田カウンターで(16年4月21日)
ANA、樹脂製車いす羽田に導入 保安検査そのまま通過(16年4月21日)
JAL、羽田で聞こえやすいスピーカー 「音のバリアフリー」目指す(16年8月3日)