エアライン — 2024年6月15日 22:38 JST

JAPA、シミュレーター存続へクラファン 6/30まで

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 公益社団法人・日本航空機操縦士協会(JAPA)は、協会が所有するフライトシミュレーターの維持が難しくなり、クラウドファンディングによる寄付を6月30日まで募っている。

国交省の「子ども霞が関見学デー」でJAPAのフライトシミュレーターを操縦する子供=16年7月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 JAPAは公益法人として内閣総理大臣の認定を受けた国内唯一のパイロット団体。協会のシミュレーターは、パイロットが自ら作ったもので、実際の飛行感覚に即したものだといい、子供や学生向けの操縦体験などに使用している。

 シミュレーターは精密機器のため維持費が高額なことに加え、近年は会員減少で会費収入が減少。無料の子供向け操縦体験の有料化や、公益性の観点から長年据え置いてきたシミュレーター利用料の値上げなどの施策を実施してきたが、維持ができなくなる事態を避けるため、クラファンを始めたという。

 シミュレーターの維持には年間500万円が必要。今回のクラファンでは半額の250万円を集めることが目標で、内訳は保守管理費が約100万円、各種機材リース料が約100万円、オペレーター(講師)費用が約50万円となっている。

 クラファンの寄付は、寄付金控除の対象となる。寄付金の金額は2000円、5000円、1万円、3万円、5万円、10万円となっている。

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日本航空機操縦士協会

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